市川・真間エリア
日本料理 すずなり
市川市市川1-8-5
知る人ぞ知る市川の名店
JR市川駅北口から徒歩1分というアクセス便利な場所にありながら、駅前の喧騒から隔離されたかのように、しっとりとした雰囲気が漂う『日本料理 すずなり』。
高級店の佇まいに「もしかして、ものすごく高いお店なのでは?」と、一瞬入るのを躊躇しそうになりますが、硝子窓を通して店内を垣間見ることができる造りになっていることと、外にメニュー表が置かれてあるので事前に確認できることから、それほど懐を心配することなく入れるお店だということが分かります。
入口の取っ手をよく見ると変わった模様が。。。ご主人に伺うと『鬼瓦』なのだとか。鬼瓦といえば、棟の端(はな)に取り付ける雨仕舞の役割を兼ねた装飾品。恐ろしい形相の鬼面を、あえて入口の取っ手に付けることで、厄除け・魔除けとして、来店する自分も守ってもらっているような気持ちになります。
こうしたところにも、同店ならではの粋なしつらえが感じられます。
店名の「すずなり」は、オーナーの鈴木という苗字。それと、お客様とたくさんの繋がりができていくようにという願いが込められているのだそうです。
愛でる・芳う・味わう。。。五感で楽しむ美味な料理
ご主人の鈴木一喜さんは、長年和食店で修業を積み、和食一筋18年という料理人です。お店のオープンは2011年。店内に足を踏み入れると、鰹節や昆布の出汁のいい香りが漂います。丁寧な仕事がなされた料理は、心から“ほっ”とするやさしい味で、レベルの高さを感じます。
「これだけの料理を出すお店は、この辺りではないね
と、取材時にたまたま予約に訪れた常連さんのお墨付き。
ご主人はいつも「このお客様は、今日は何が召し上がりたいのか?」を考えながら料理を作っているといいます。常連さんでもお客様の体調により、味の濃淡を変えるなど、日々の工夫を怠らない。それこそが“すずなり”の真骨頂。
そして、明るく、気さくな奥様とご主人のお人柄も魅力のひとつです。
写真の料理3品の本日の「お造りの盛合せ」は、カワハギ、金目鯛、蛸、天然本鮪、鰹のタタキの5種類。淡泊な白身から脂ののった赤身まで、旬が存分に味わえて1人前1350円というお値打ち価格!しかも、荒波を見事に描いた大皿に盛り付けられた逸品。器を愛でながら料理をいただくと、とても贅沢な気分に浸ることができます。
「すずなりサラダ」は、ほとんどの常連客が注文するお料理なのだとか。それもそのはず、根菜類を中心に約20種類もの食材を使い、鰹節と昆布で出汁をしっかりとって仕上げた日本料理店ならでは味。ヘルシーなのはもちろんですが、家庭では作ることができないシンプルながら奥深い料理に感動です。
ちなみにこの日の野菜は、玉葱、蓮根、芽キャベツ、小松菜、ホウレンソウ、プチヴェール、モロッコ隠元、カリフラワー、ブロッコリー、人参、筍、椎茸、エリンギ、エノキタケ、ブナシメジ、舞茸、木耳、モヤシなど盛りだくさん!
北海道釧路産の毛蟹を使った「毛ガニの甲羅盛」は、手を汚すことなく食べられるようにと、むき身で提供されます。折角の美味しい毛蟹も、自分で身を取るとなると手間もかかり寡黙になってしまいがちですが、これならすぐに味わえて、会話を中断することもないですね。
目で楽しむ。食感に驚く。香りに酔いながら、時には毛蟹のように、食材を触って美味しい料理を味わうことができる。しかも、肩肘張らずに和気藹々と楽しめる貴重なお店です。
【DATA】
日本料理 すずなり
- 住所:市川市市川1-8-5
- 電話番号:047-326-5011
- 時間:17:00~24:00(L.O.23:00)
- 休日:月曜日