行徳・南行徳エリア
照徳山 本久寺
市川市本行徳24-18
1572年創建の眼病・学業・安産のお寺
市川市にある「照徳山 本久寺」は、中山法華経寺の末寺で室町時代末期の1572(元亀3)年に本乗院日能上人によって開山された、今年(2026)で創建454年の日蓮宗のお寺です。照徳山 本久寺の建つ権現道(ごんげんみち)は、徳川家康が東金への鷹狩りのために通った道だったと伝えられています。当時、家康が立ち寄ったとされる16世紀創建とされる寺院が多く立ち並んでおり、この権現道のなかほどにあるのが照徳山 本久寺です。
照徳山 本久寺の本堂には、一塔両尊(日蓮宗の一塔両尊は、宝塔に南無妙法蓮華経と書かれた題目宝塔が中央にあり、その左右最上段に釈迦如来・多宝如来の二仏を配置したもの)を本尊として祀っています。また、前下段には開祖である日蓮聖人の木像が安置されています。この木像は日朝上人自身が彫られたとされる貴重なもので、眼病守護日蓮大菩薩として言い伝えられています。この日蓮聖人の木像は、今でこそとてもきれいに改修されていますが、これは照徳山 本久寺が創建された454年前にこちらに安置されてから、その後100年に一度くらいの頻度で改修されているのだとか。直近では1974(昭和49)年に、塗り直されたそうです。
日朝上人は8歳で出家し、41歳の時に日蓮宗の大元である山梨県身延山「久遠寺」の11世法主(11代目のご住職)になられた、現在の日蓮宗の基礎を築いた方です。また、日蓮聖人の手紙などをまとめた学問の神様でもあります。宗門の統一、学僧教育の確立、身延山の整備拡張、500巻に及ぶ著述、そして、生涯を掛けた関東一円の新寺建立40余ヶ寺など、様々なことにご尽力されました。晩年それが祟り61歳の時に両眼失明の厄に遭われましたが、それを自らの不徳として経を唱え精進を続けたところ、不思議とまた目が見えるようになったと言われています。67才の時に「眼病消滅本尊」をお書きになられ、以来「目の神様」、「学業の神様」として多くの人々に親しまれています。
本堂左手には、祈祷守護の「鬼子母尊神」(行徳の仏師・浅子周慶作)をお祀りしており、毎月8の付く8日・18日・28日は御開帳日として鬼子母神像を拝むことができます。また、本堂右手には眼病守護の善神日朝上人をお祀りしています。
さらに、本堂には日蓮聖人のご偉徳を偲んで、ご生誕からご入滅までの一代記を10枚の欄間にして掲げています。これは必見です!
照徳山 本久寺では、安産祈願・初参り・七五三参りのご祈祷も行っています。
「最近では、安産祈願をされたお子様が、受験の為に合格祈願にも来てくれるようになりました。将来は、安産祈願をしたお子様の安産祈願ができればと思っています」と、ご住職様が笑顔で話してくださいました。
- 本堂の内観全景。正面には一塔両尊。前下段に日蓮聖人の木像を安置している。
- 本堂左手奥には、祈祷守護の「鬼子母尊神」(行徳の仏師浅子周慶作)をお祀りしている。写真は御開帳日のもの。
- 本堂右手奥には、眼病守護の善神日朝上人をお祀りしている。
- 安産祈願の際に使用する仏具。
- 本堂内には、日蓮聖人のご誕生からご入滅までの一代記を顕した欄間がある。
- 欄間の一部。東大寺等遊学(1242年/仁治3年)日蓮聖人23歳。比叡山延暦寺を中心に京の東寺など近畿を遊学。寺院へ修行に向かう様子を顕したもの。
- 欄間の一部。海上題目(1271年/文永8年)日蓮聖人51歳。本土から佐渡へ流刑になった時、大荒れの海に日蓮聖人が“南無妙法蓮華経”と書いたところ、波は穏やかになり無事佐渡に着いた。荒波に文字を記す日蓮聖人の姿を顕している。
- 照徳山 本久寺の本堂と鬼子母神が描かれた絵画。
御朱印をはじめカード型御守やおみくじガチャなど種類豊富な御守
照徳山 本久寺では、御守や御朱印などを授かることができます。“眼病御守”、“心願成就御守”、“合格御守”、“安産御守”はカード型で、眼病御守は、本堂右手奥の日朝上人像の後ろに掲げてある“眼病守護の御曼荼羅”をそのまま縮小して御守にしているのだとか。「御守をカード型にすることで、携帯ケースやお財布などに入れて常に持ち歩くことができます」と、ご住職様。取材日に眼病御守を授かりましたが、このとき火打石でお清めをしてから手渡してくださいました。お心遣いを嬉しく思いました。本久寺では、ご住職様がいるときは、御守りを渡す時に火打石でカチカチとお清めをしてくださるそうです。
照徳山 本久寺では、眼病祈祷(事前連絡が必須)は、代理人の方でもできます。家族や大切な方が目の手術をするとか、ペットの目の手術の成功を願うためなど、参拝に訪れる方も多いのだとか。日朝上人像の下には、五円玉で“眼”と“め”を模った文字が額縁に納められています。「眼病の手術をした方が、無事手術ができたということでお礼参りに来て五円玉を奉納してくれたものになります。それを文字にしました。五円玉は穴が開いているのでよく見えるということですね」(ご住職様)。
ご住職様はブログやSNSを積極的に活用しています。ユーザーとのやり取りから生まれたのが「祈願奉納紙」(1祈願奉納500円)。絵馬のように願掛けができるもので、眼病・学業・安産・心願成就(自分の願いの項目を作り、それを仏様の前で願い奉納できる)の4種類から選ぶことができるそうです。
さらに、2021年のコロナ禍で「コロナ対策をしてほしい」という要望から生まれたのが、“蘇生三十番神”をガチャガチャでひける「寶樹みくじ」。三十番神とは、国土を1ヶ月三十日間、交替して守護するとされる三十の神の事。神仏融合思想に基づいた法華経守護の三十神が著名(広辞苑より)。旧暦では1ヶ月は30日なので三十番神なのですね。寶樹みくじは、最上の“𠮷”から“大凶”までが入っているそうです。早速私も、おみくじガチャをしてみました。結果は𠮷。縁が結ばれた神様は5日の気多大明神様でした。一度「寶樹みくじ」をひくと、三十番神すべてコンプリートしたくなります。
照徳山 本久寺では、毎月8の付く8日・18日・28日の鬼子母神像の御開帳が土日祝日の場合に限り、境内にキッチンカーが出店します(※但し7・8・9月の夏季は猛暑日が多いため出店は中止)。また、キッチンカー出店日限定の御朱印も授かることができるそうです。この日は参拝とグルメの両方を楽しめます。
春になると照徳山 本久寺の境内に咲き誇るソメイヨシノ。開花シーズンは夜にライトアップ(期間限定・日没から20時頃までの予定)も実施されます。見所がたくさんあり、楽しみも多い「照徳山 本久寺」。権現道の散策がてらに、是非、立ち寄ってみてください。
【DATA】
照徳山 本久寺
- 住所:市川市本行徳24-18
- 電話番号:047-357-2642
- 時間:9:00~16:00(法事などで留守にする場合もある)
- 料金:掲載料金は2026年7月18日時点の税込み価格
- 駐車場:境内に駐車可能(参拝者に限る)だがイベント時は置けない場合もある
- Instagram:https://www.instagram.com/gyotoku_honkyuji/
- ホームページ:http://www.honkyuji.com



























