曽谷・宮久保エリア
弁天池公園
市川市曽谷2-33
四季折々の花が咲く住宅街にある公園
静かな住宅街の中にある「弁天池公園」。JR武蔵野線市川大野駅から2km、北総線秋山駅から2.1kmの場所にあります。駐車場はないのでバスを利用するのがお薦めです。JR総武線市川駅から京成バス「東松戸駅」行きに乗り、最寄りの「曽谷郵便局」で下車、徒歩約7分です。
弁天池公園は、遊具広場、遊具が置かれていない広場、弁天池の3つのエリアに分かれています。遊具広場には、ジャングルジム、ブランコ、滑り台、砂場といった昔ながらの遊具があります。また、池を囲むように約230mの散策路が整備されています。フジやソメイヨシノ、ツツジなど四季折々の花が公園を彩ります。
いにしえの“百合姫”の悲話が残る
弁天池には浮島があり、橋を渡ると「池端弁財天」を祀った祠があります。調べてみると弁天池には“百合姫の悲話”というのがあるそうです。
『市川のむかし話』によると、
室町時代の頃、千葉宗家を滅ぼした馬加康胤(まくわり やすたね)の乱により、下総千葉氏と武蔵千葉氏の一族が二つに別れて戦うという内紛が勃発。このとき、関東地方を治めていた上杉氏は、これを鎮めようとして兵を連れて曽谷までやってきた。千葉氏の一族である百合姫の父・曽谷城の城主・曽谷直繁は、武蔵千葉氏に加勢することになったが、百合姫の叔父は敵方になってしまう。そして、市川合戦により父・直繁は討ち死にし曽谷氏は滅亡。
このとき百合姫は現在の弁天池公園まで落ち延びたが、親子、兄弟、親戚同士が戦わなければならないということに絶えきれず、深い悲しみのあまり弁天池に身を投げた。その後、この一帯には一面に白百合の花が咲き、それはまるで百合姫を弔っているかのようだった。また、このことからこの近辺が「百合台」と呼ばれるようになったとも伝えられているそうです(諸説あり)。但し、歴史的史料には“百合姫”という名前は出てこないので、史実とは断言できないとも言われています。
遠い昔にあった事実か否かは定かではありませんが、今の弁天池公園は、近隣住民の癒しの場となっています。
【DATA】
弁天池公園
- 住所:市川市曽谷2-33
- 時間:常時開放
- 駐車場:なし
- ※トイレ/あり
- ホームページ:http://www.city.ichikawa.lg.jp/gre04/1531000004.html