行徳・南行徳エリア
ぎゃらりー三平
千葉県市川市妙典 3-13-12
- 東京メトロ東西線妙典駅東口から徒歩約2分。 住宅街の中に佇む「ぎゃらりー三平」。
- 玄関右手の下駄箱として使われていたと思われる棚の上には、 ナチュラルな手作り「ハーブ石鹸」やフラワーアレンジメントなどが陳列されている。
- 長い廊下の両サイドに、さまざまな商品が並ぶ。
- 廊下は吹き抜けの造りで、天窓から明かりが差し込むようになっている。
- 障子には障子絵ではなく、木で作られた鳥や草など手の混んだ技法で模様が施されている。
- 「もちのき」や「みかん」、「21世紀の森の花々」など、 花の種類により香りや味わいが異なる蜂蜜も年間を通して販売している。
- ショルダーやセカンドバッグもある。
- 夏らしい涼を呼ぶ絵柄の“房州うちわ”は夏季限定品。
- 布やビーズなどの素材を使ったバッグ、趣の異なる陶器、 江戸木箸や漆塗木箸などが廊下の棚に並ぶ。
昔懐かしい和室の一軒家ギャラリー
妙典の駅からすぐ近く。住宅街の中に溶け込むように建てられた平屋家屋。「ここは和食屋さん?」と思いながら歩いて行くと、風にはためく暖簾に「ぎゃらりー三平」の文字を発見!
なんとこの目を惹く家屋は、2007年に「第一回市川市景観賞」を受賞した建物。
市川市景観賞とは、市川市において、良好な 景観の形成に貢献する活動を行っている個人や団体を表彰する制度のこと。設定された記念すべき最初の年に、「ぎゃらりー三平」をはじめ「カリンヴェイル」、「サクラコート」、「柿の樹」、「ケセラセラ グリル」などを含む、妙典3丁目の建築群による町並み景観形成が美しいことから、受賞の対象となったそうです。
「ぎゃらりー三平」の建物は、店主である横川貞夫さんの実家を改装してギャラリーとして建て替えたものなのだとか。店内の欄間や襖、調度品などは、そのまま残して、その中に作品が並べられています。
千葉、茨城、栃木など関東近郊のみならず、全国各地の陶芸家を訪ね、くらしに彩りを添える器を仕入れているそうです。陶器の他にも、アクセサリーやガラス工芸品、房州うちわ、布小物などの雑貨、お茶や蜂蜜、お菓子も取り扱っています。
例えば、何気なく壁に飾られているように見える3本の“房州うちわ”(千葉県・房州)。調べてみると、“京うちわ”(京都市、他)と“丸亀うちわ”(香川県丸亀市)と合わせて、日本三大うちわの一つと言われているのだそうです。
安房郡一帯は江戸時代、竹の産地だったらしく、その後、明治17年(1885年)に岩城惣五郎が、竹を使い東京から職工を雇って生産を始めたのが“房州うちわ”の始まり。竹の丸みそのままを活かした「丸柄」と、48~64等分に割いた骨を糸で編んで作られる半円で格子模様の「窓」が特徴なのだとか。
店内には、作品一つ一つに作家さんの思いが込められた手作りの味わい深い品がたくさん!丁寧に作られた作品を見ていると作家さんの思いが伝わってくるようです。
- 同店のゆるキャラ(?)、案山子の“三平くん”も作家さんの作品。 布製バッグは、猫好きな店主の奥様の作品なのだとか。猫ちゃんが愛らしい!
- ミニメッセージカードや封筒もある。
- メジロやフクロウなどをモチーフにした白い皿。 子ども用の食器として使うもよし、そのままディスプレイしても可愛い! プレートはペンギンやリンゴの形のものもある。 急須やコーヒーカップなどもあるので一式そろえることもできる。
- クリスタル・ガラスを使った下げるタイプのインテリア雑貨“サンキャッチャー”。 部屋の窓際や車の中に吊るして使う。 自然の太陽の光を受けると、乱反射し、 石を通過した光はその場所を明るく虹色のシャワーのように降り注ぐ。 日照時間の少ない北欧で考案されたと言われているが諸説あるようだ。 風水では邪気を払うものとしても使われるのだとか。
- 故・平川美奈子氏のフクロウの版画と打墨工房の木製フレーム(※フレームはオーダー家具)。 この作品は、2人の作家さんによる合作で貴重なもの。
- トンボ玉のヘアピンや教会をモチーフにしたキャンドルフォルダーも。
- 彩り豊かな益子焼の湯呑み茶碗。手に馴染む形でとても持ちやすい。
- セラミック・アーティストによるコーヒーカップと小皿。人魚の絵柄がキュート!
- 小鉢や小皿、真鍮(しんちゅう)を使ったイヤリングや髪飾り・ピンバッチ、 ガラス細工の指輪、トンボ玉のイヤリング、 動物絵柄の布製の小物入れ、布製のペットボトルケースなど種類豊富。
- 軒下にはてるてる坊主が2つ。
- 自宅のように寛げてしまう不思議なギャラリー。 この建物には雨どいがない代わりに、庭先の溝に石が敷詰められています(写真右下)。 雨の日には、石に雨粒が当たる音を聞くことができるのだそうです。 雨の日にも楽しみがあるなんて、風情がありますね~。 今度は雨の日に訪れてみたくなりました!
カフェメニューやイベントも楽しめる
ぎゃらりー三平の店内では、「47cafe」を不定期的に営業。作家さんの作品や庭の草木を眺めながら、オーナーシェフ・よしだしほさんによるランチメニューやカフェメニューを味わうことができます。一番人気は「47プレート」。6~7種類の総菜にスープとパンが付いて1300円。また、「47cafe」には、「47アトリエ」と「Quarante sept(カラントセット)」もあります。
「47アトリエ」とは、いろんな手仕事が楽しめる教室のこと。料理教室やペン字教室など多種多様で、すべてのワークショップにランチが付きます。
「Quarante sept」とは、テイクアウトのパンとお菓子のことで、メールや電話で事前予約をすると、マフィン(7・8月は除く)やシフォンケーキ(1000円)を持ち帰ることができるそうです。
ぎゃらりー三平では、3月・4月・5月・10月の年4回、横川さん所有の蔵で、「蔵の手作り市」を開催しているそうです。2015年の10月は10日と11日に実施。25名の作家さんの作品を展示販売します。おしゃれで品のある手づくりの陶器やアクセサリーを、制作した作家さんから直接説明を受けながら観ることができるそうです。
【DATA】
ぎゃらりー三平
- 住所:千葉県市川市妙典 3-13-12
- 電話番号:047-356-3562
- 時間:11:30~16:30
- 駐車場:なし
- 休日:日・月・火
- ※土曜日は不定休 Quarante sept,47Cafe,47アトリエの基本的な営業日は水・木・金
- ※営業日はホームページを参照 ※料金はすべて税込価格
- ホームページ:http://sanpei.y-k-o.com