大野・柏井町エリア

甘味処　童心庵

市川市大野町3-2132-2 白田石材工業㈱2F

アーセナル通り沿いにある。
春になると、道路を挟んだ向かいにある川沿いの桜並木が見事に咲き誇る。
川には野鳥のカモも羽を休めに降り立つ。
名物の“おはぎ”と“あんみつ”の看板が目を引く。

石材店が営む心休まる甘味処

JR武蔵野線市川大野駅より徒歩約17分のアーセナル通り沿いにあるのが「甘味処　童心庵」。バスの場合は、本八幡駅北口から京成バスに乗車し「大野町三丁目」下車、徒歩約30秒です。オープンしたのは2020年10月3日。

お店の前を通る人が立ち止まって、１階の店内と外に置いてある甘味処ののぼりやメニューを交互に眺める様子がよく見受けられます。それは「甘味処　童心庵」は、白田(はくた)石材工業さんが営む甘味処だからでしょう。童心庵は、白田石材工業事務所１階の正面入口から入り2階にあります。

白田石材工業では主に墓石工事や石のメンテナンスなどを行っています。また、ペット墓などの取り扱いもあります。事務所の１階には、全国にある種類豊富な銘石で造られた、さまざまな形の置物などが並んでいます。なかには、無病息災を祈願し、疫病退散の思いを込めた“アマビエ”も。石は年月がたつごとに徐々に色が変化していくそうです。また、同じ種類の石でも産地が異なれば、色合いも若干異なり同じように変化していくわけではないのだとか。並べられた商品を見比べてみると、ひとつとして同じものはなく一点ものであることがよくわかります。

店の入り口には、かわいい石のテーブルとイスがある。
１階では銘石で造られた様々な商品が販売されている。
亀や犬、豚や蛙など石の種類や産地によって、同じ梟(ふくろう)でも表情が少しずつ異なる。
「甘味処　童心庵」へはこの階段を上る。
店内は座敷席と椅子席に分かれた和の空間。
写真立てや花瓶とセットになった石の置物。
世界が認めたインテリアデザイナー“柳宗理”作の“バタフライ”スツールが！
店名が刻まれた大きな石。この看板はお店を始める前から事務所の2階に置いてあったのだとか。甘味処開業は予言されていた！？
お客をもてなす季節の花々。ヒメミズキ(枝に黄色い小さな花が咲く)、葉蘭(ハラン/手前)、テマリソウ(中央)など、新緑の季節のはじまりを感じられる。
日本の妖怪“アマビエ”の絵柄入り照明。

丁寧に作られた食事メニューや和スイーツにほっこり

中田さんが作る和スイーツは甘すぎず、ちょうどよい甘さが癖になります。「今週の童心庵弁当」も、出汁と素材の旨味がきいていてほっとする味わい。これぞ家庭料理！　汁ものにも惣菜にもご飯にも野菜がたっぷり使われているので、栄養バランスも良くお腹も心も満足できます。但し数量限定なので予約をした方が確実です。

分厚い玉子がサンドされた「厚焼きたまごサンド」(440円)も気になります！　「鶏ぞうすい」(605円)もあります。

童心庵の甘味メニューはどれもお薦めなのですが、童心庵の人気の甘味が少しずつ食べられる「童心庵セット」は、好きなおはぎ2個と白玉あんみつ、わらびもちの組み合わせで550円とリーズナブルであるため人気です。その他、

「くずきり」(440円)は、オーダー後に作りはじめるのでできたてが味わえます。

また、お持ち帰り用のメニューも充実していて、例えば「おはぎ」は、つぶあん、こしあん、きなこ、ごま、ナッツなどの他、季節限定の味も用意。１個86円～で、贈答用を希望する場合は、箱代別途198円で箱詰めしてもらえるそうです。

「落ち着いた静かな場所で、ゆっくりお食事を召し上がっていただければ。“石”に関する相談も受け付けているので、気軽にお声がけください」と、中田さんが話してくださいました。

スイーツ、ランチ、テイクアウトのおしながき。
一つ一つ異なる絵柄の器で提供される。
「抹茶プリン」440円。
「抹茶フロート」495円。どろろん最中の皮付き。
「白玉クリームあんみつ」550円（左は抹茶アイス、右はほうじ茶アイス）。
「童心庵セット」550円。
「今週の童心庵弁当」(990円)は、『牛ごぼうの炊き込みごはん』と「こんがり油揚げと白菜の味噌汁」（上段右）。白菜と油揚げの他に、しめじ・長ネギ・ちくわも入っていて具だくさん！　来店すると京都で普段使いされている独特なスモーキーな味わいでありながらカフェインが少ない“京番茶”が提供される(上段左)。
上段左から、味玉子・冷やっこ山形のだしのせ・鶏ハムサラダ、下段左から、鶏つくねと長ネギ・ひじきの煮物・小さい和菓子(おはぎ)。
お新香・牛ごぼうの炊き込みご飯
「おはぎ5個パック」441円(左)と「京番茶」540円・「塩豆」310円。