八幡・菅野エリア

かんぶつとコーヒーのお店　まるに商店

市川市南八幡2-16-16 SKビル101

市川市役所仮本庁舎の道の向かいにある。
大きなのれんが目印。

選りすぐりの乾物や雑貨だけを販売するこだわりの店

2017年9月にオープンした「まるに商店」は、創業約100年の歴史を誇る伊藤海苔店の四代目が、新たに立ち上げた会社が経営するお店です。乾物というと特に若い世代の人にとって、“古臭い”とか“扱うのが難しそう”というイメージがあるようなのですが、実は乾物はお味噌汁の出汁に使う昆布や鰹節、大豆や小豆などの豆類、海苔など毎日の食卓には欠かせない食材。しかも、長期間保存可能で栄養価も高く先人の知恵があふれた賜物です。そんな乾物をもっと多くの人に知ってほしいとの思いから、伊藤海苔店の4代目である伊藤信吾氏が始めたお店だそうです。

海苔用の倉庫兼作業場の一部を改装した店内には、オーナー自らが全国に足を運び選んだこだわりの乾物が並んでいます。ドライフルーツやドライナッツなどもオーガニック原料を中心に取り揃えているそうです。

人気商品のひとつ「殻付きアーモンド」は、収穫後、薄い塩水に浸し熱風ロースターで焙煎したシンプルでナチュラルなナッツ。塩加減が絶妙でアーモンド本来の旨みが楽しめます。気になった商品は試食をしながら納得して購入できるのが嬉しい。

また、食料品だけでなく“星橙社”の小物やレターセット、“高田耕造商店”のたわしやほうきなど、こだわりのある雑貨も販売しています。ゆっくりと商品を吟味できるように配慮された空間で買い物が楽しめます。

すっきりと商品が並べられた店内。
まるに商店の主力商品“海苔”のコーナー。
頑固おやじのイラストが目を引く商品もある。
珍しい海苔のドレッシングの他、佃煮なども販売。
右が「うまみあじだし」（3.3g×30個入り）、左は「あご入あじだし」8g×25個入り、各1389円。飲み比べもできる。
お酒のつまみやお茶うけにお薦めのドライフルーツやナッツ類のコーナー。
「殻付きアーモンド」150g 600円。
「燻製ピスタチオ」100ｇ 556円。
写真左が有機レーズンで作る「サンマスカットレーズン」200g 600円、右が珍しい黒イチジクを使った「ドライ黒イチジク」100g 600円。
「ドライパイナップル」90g 600円。
焼き麩や乾燥キノコの他、酢や醤油など調味料が並ぶ。
炊飯器に入れて炊くだけで、豆ごはんが食べられる手間いらずの、お米と豆がセットになった商品は全3種類。
店の奥の棚には小物入れなどの商品も販売。
歩道を歩いていると、ガラス越しに見える「ほうき」に目がとまる。天然の棕櫚でつくられた「しゅろのやさしいほうき　(短)」10000円など。
「しゅろのやさしいほうき　小箒」3300円。
素朴なイラストが可愛い「ざらざら紙のレターセット」350円。

併設されたカフェでスペシャリティコーヒーも味わえる

乾物とコーヒーというと一見かけ離れたもののように思いますが、オーナー曰く「コーヒーも広くいえばかんぶつの一種」であるということと、「まるに商店が地域の皆さんのコミュニティの場所になってほしい」という願いもあり、乾物を売るスペースにコーヒーを提供するカフェを併設したそうです。

カフェで県内では珍しいALLPRESSの本格エスプレッソコーヒーが飲めます。オーストラリアとニュージーランドのコーヒー文化をまとめてオセアニア系と呼ぶそうですが、同店ではこのオセアニア系が味わえます。それがエスプレッソをお湯で割った“ロングブラック”。実際に飲んでみると、とろみのある口当たりで、豊かなコーヒーのアロマが口の中に広がる、とても美味しいコーヒーでした。

コーヒーがちょっと苦手という人やキッズには、抹茶ラテやジェラートもあります。また、店内で販売するドライフルーツやナッツ類を混ぜて焼き上げた、ビスコッティやパウンドケーキもあるので、ドリンクと一緒に味わうこともできます。ロングブラックと程よい甘さのスイーツでほっと一息つけます。

アクセスは、JR中央・総武本線八幡駅から徒歩約13分、京成本線京成八幡駅、もしくは鬼越駅から徒歩約15分。駅からは少し離れていますが、こだわりの乾物や雑貨が購入できるうえに、カフェとしても寛げるお店です。

店内のカフェスペース。
ゆったり座れるソファもある。
ベンチシートの横にはバケツ型のミルカーがディスプレイされている。
商品の側には、さり気なくレトロなダイヤル式の黒電話や引き出しが…。
電子シャッター式レンジファインダーカメラ“ELNICA35”や駄菓子さんにあったようなお菓子を入れる透明ケースも置いてある。
カフェスペースの棚には、“まるに商店”を一緒につくってくれた仲間のお店のショップカードや本が。
「ICHIKAWA CITY」シャツ(S・M・L)各2900円も販売。
子どもを連れたママも多く来店するので、長く読み継がれてきた絵本やコーヒー好きの人向けの本も用意。
この一角だけ見ると乾物を販売しているお店には見えない。乾物×カフェという珍しい組み合わせが新しい。
コーヒーはニュージーランドに本社があるALLPRESS社のエスプレッソマシーンを使う。
コーヒーの他にカフェラテやジェラートもある。
店内で販売するドライフルーツ(上段)などを使ったパウンドケーキなども用意。
店で提供するコーヒー豆も販売。「kibaブレンド」200g 1800円、「まるにブレンド」100g 880円、200g 1440円。
「ロングブラック」400円と「かんぶつ　ビスコッティ」（写真は「殻付きアーモンドとミッドナイトビューティーレーズン入り」）150円、「パウンドケーキ」(写真は「レモンとドライクランベリーのシトロンケーキ」)250円。