大野・柏井町エリア
日蓮宗 法華道場 光胤山 本光寺(にちれんしゅう ほっけどうじょう こういんざん ほんこうじ)
市川市大野町3-1695-1
気軽に参拝できる元気と笑顔がもらえる歴史ある寺院
本光寺は市川市大野町にある日蓮宗の寺院です。山号は光胤山。豊前坊(ぶぜんぼう)の通称で知られ、約655年の歴史を持つ日蓮宗の寺院(達師法縁)です。日胤上人が1361年(正平16年)4月28日に中山より当村(御門)を閑居の地として堂宇を創立、同年5月に中山法華経寺より寺号許可を得、同年(南朝は正平16年、北朝は康安元年)11月17日に遷化されたと言われています。日胤上人は、中山法華経寺2世日高(大田乗明の子息)の俗甥で、日蓮の教えを広め、信者を教化育成し、立正安国の聖業に精進されたと言われています。
本堂にある神仏は……
「病即消滅の合掌鬼子母神」。鬼形の鬼子母神で、病気を即に消滅する神様と言われ、仏教の女性の神様です。
「安産守護子安鬼子母大善神」。子安形の鬼子母神で、安産を守る慈愛の神様と言われ、仏教の女性の神様です。左手を添えながら胸に赤ちゃんを抱いて、右手には吉祥果(ザクロ)を捧げています。
「子授守護子安鬼子母大善神」。子安形の鬼子母神で、赤ちゃんを授けてくれる子宝の神様と言われ、仏教の女性の神様です。左手を添えながら胸に赤ちゃんを抱いて、右手には吉祥果(ザクロ)を捧げた立像の女神様。
「開運大野妙見大菩薩」。北極星、北斗七星を司る神様と言われ、仏教の男性の神様です。甲冑を着けた武将形の妙見菩薩。
「金大古久天」。福の神と言われ、仏教と神道が習合した男性の神様。米俵に乗り福袋と打出の小槌を持ち福徳の相をした長者形の大黒天です。本光寺の大黒天は金色に輝いているので「金大古久天」と命名されました。
「動物愛護守護の馬頭観世音菩薩」。憤怒相の馬頭観世音菩薩です。馬のみならずあらゆる動物やペットを救うと言われ、仏教の観音様。
「開運七面大天女」。日蓮宗において法華経を守護する仏教の女性の神様です。日蓮宗総本山である身延山久遠寺の守護神として信仰され、七面様の名前で親しまれています。
稲荷堂にある神仏は……
「出世弁財功徳天女」。財宝の神と言われ、仏教と神道が習合した女性の神様です。弁天様(弁財天)の名前で親しまれている七福神の紅一点です。本光寺の弁財天は、渋谷駅の線路脇(旧国鉄用地内)に渋谷の守護神として祀られていました。昭和50年、国鉄の工事のため、他所への遷座を余儀なくされました。その際、本光寺にご分祠を造り、衆生を救うためこの世に出現したことから「出世弁財功徳天女」と新たに命名してお祀りしました。
「大野天満宮」。祭神として「天満大自在天神(菅原道真)」が安置されています。天神さま、天神さんと親しまれている神道の男性の神様。学問の神と言われ、天満宮の名前でも親しまれています。
「本光稲荷大明神」。仏教と神道が習合した後、廃仏稀釈の神仏分離を免れた男性の神様。農業の神と言われ、お稲荷様(お稲荷さん)の名前で親しまれています。
(本光寺ホームページより抜粋)
本光寺は、子育て支援活動を積極的に行うお寺。客殿には授乳室やおむつ替えスペースを完備。また、市川市の子育て支援課すこやか応援隊が開催する「5ヵ月~8ヵ月の赤ちゃんとママのひろば」の会場提供も行っているそうです。
その他にも、公開講座として「仏画」、「写経」、「茶道」、「仏像彫刻」、「着物着付け」、「ヨガ」教室も用意しています。
歴史ある寺院ですが、誰でも気軽に立ち寄れ、お参りすると元気がもらえる寺院。「はひふへ本光寺」という衝撃的なCMがネットやテレビで話題になったことでも有名です。お寺のイメージを良い意味で覆したインパクトのあるCMは、ホームページで閲覧できます。
「“お寺”というとどうしても寂しいとか悲しいイメージがあると思うのですが、日常的にいつでも遊びに来ることができる公園のような『笑って帰ることのできるお寺』を目標としています」と語るのが、本光寺第35世 尾藤宏明住職。ご住職をはじめとしたスタッフの方の朗らかで優しい対応に心が和みます。
- 本堂へ続く廊下には仏画の先生でもある ご住職のご両親が描いた色鮮やかな絵が並ぶ。
- 本堂内観。
- 本堂内観を正面から撮影。
- 本光寺の仏神様。
- 龍が描かれた天井画。
- 釈迦殿 御宝前。
- 御神木のくすのきは、やむない理由により伐採を余儀なくされたが、 その木は、本光寺の仏像彫刻の師匠の手により、 見事な“お釈迦様”として蘇った。
- 釈迦殿「龍の間」は、 「5ヵ月~8ヵ月の赤ちゃんとママのひろば」の会場として提供。
- 龍の間には、龍の彫刻や掛け軸、 空に広がる雲が龍の如く浮かびあがる写真が並ぶ。
- 客殿の階段の踊り場は「ぽっくん仏教図書館」。 子どもでも楽しめる仏教に関するマンガ本などもある。
- 本光寺に残る大正・昭和初期の貴重な古書も閲覧できる。
- 階段の下はステンドグラスに。薪ストーブもある。
- 子ども用のおみくじの他に「ぽっくんおみくじ」もある。
五行のパワースポットがすべて揃う寺院
本光寺には“五行のパワースポット”があります。五行とは古代中国に端を発した自然哲学思想のこと。全てのものは「木・火・土・金・水」の要素がお互いに影響を与えているという考えから成り立っているそうです。
「木(もく)」の要素を取り入れると“自己の成長が期待できる”。「火(か)」の要素を取り入れると“活気が出る”。「土(ど)」の要素を取り入れると“穏やかに過ごせる”。「金(こん))の要素を取り入れると“答えを見つける手助けになる”。「水(すい)」の要素を取り入れると“新しい環境を受け入れる強い心の準備ができる”と言われています。
境内にある5つのスポットを「木=蘇りの御神木」(駐車場の入口)→「火=不動明王」(本堂)→「土=慈愛之塔」(山門を進み左手に建立)→「金=金大古久天」(本堂)→「水=きずな之湧水(のゆうすい)」(駐車場内)の順番に巡るのがポイントです。境内で巡ることはできますが、本堂にある『火と金』を御前で拝みたい場合は必ず受付に申し出ること。
パワースポットを巡って開運を呼び込んでみてはいかがでしょう。
- 客殿の入口右手は、「お守り・お札・授与所」。 通常は取り扱っていないが、 毎月8日には『女守り』が、15日には『男守り』を授与。 両日とも100個限定で10~17時のみとなっている。
- 客殿の外観。
- 客殿の入口右手にある 本光寺の五行パワースポット巡りについて書かれた案内板。
- 入口脇にある1つ目の木のパワースポット 「蘇りの御神木」である“くすのき”。
- 本堂にある2つ目の火のパワースポット「不動明王」。
- 山門を進み左手にある3つ目の土のパワースポット「慈愛之塔」。
- 本堂にある4つ目の金のパワースポット 福の神「金大古久天」。
- 駐車場にある5つ目の水のパワースポット「きずな之湧水」。
- 手水の作法に沿ってお参りを!
- きずな之湧水の由来が書かれてある。
- お寺にある“オアシス”という意味から名付けられた「寺シス」。 日蓮聖人石像の脇にベンチが置かれた憩いのスペース。
電車の場合は、武蔵野線市川大野駅から徒歩約3分。駐車場はありますが、混雑が予想される初詣、お彼岸、お盆、土日祝日は電車・バスなどの交通機関の利用がお薦めです。
【DATA】
日蓮宗 法華道場 光胤山 本光寺(にちれんしゅう ほっけどうじょう こういんざん ほんこうじ)
- 住所:市川市大野町3-1695-1
- 電話番号:047-337-8324
- 時間:常時開放 寺務所は9:00~17:00
- 駐車場:20台(無料)※参拝者に限る
- ホームページ:http://www.honkouji.com