国府台・国分エリア
市立市川歴史博物館
市川市堀之内2-27-1
- 1階ホールから第1室の入口付近。
- 1階の受付の手前に設置されている「ちょっと昔の手作りおもちゃ」。 毎週土日の13~15時は、 「紋切りあそび」や「お手玉」、「竹馬」、「紙芝居劇場」など、 いずれかの昔の遊びを開催。 道具や材料は同館で用意しているので、気軽に参加できる。
- 昭和58年の春の企画展「子どもの遊びの歴史-泥めんこ-」以来、 同館で収集した「泥めんこ」。
- 名称は「ドロメンコ」と呼称する地域が圧倒的に多いが、 地域により「ドロメンチ」、「ドジロク」、 「ドジロン」、「メンコ」、「ブスケ」といった 呼び方をしていたところもあるのだとか。 “泥めんこ”の他に、明治20年以降に大流行した“紙めんこ”も展示。
- なんと、人間だけではなく、牛も“わらじ”をはいていた!
知っているようで知らない市川の地形・歴史・文化を学ぶ
『市立市川歴史博物館』は、鎌倉時代からの市川の歴史や文化を、第1から第5室に分けて詳しく展示しています。
第1室の手前のショウケースには「めんこ」が展示されています。昭和58年以降、同館で収集したものだそうで、その種類の多さは圧巻!
採集場所は、ほとんどが畑から。その他、宅地・屋敷跡・寺社境内などからも集められたそうです。遊び方は「おはじき」として使用したり、「地面に面を置き、上から落として下の面が裏返しになると当てた者のものになる」、また、「遠くへ投げ合って競う」などの遊びが行われていたそうです。
調査結果を読むと、収集場所や呼び名、遊び方などを詳しく調べたことが分かります。同館を訪れた子どもたちも興味深く眺めているコーナーなのだとか。
同館のパンフレットによると、
第1室は「中世以降の市川」を展示。市川にとって大きな意味を持つ史実を中心にとりあげ、鎌倉時代から昭和までの市川のあゆみを展示しています。
第2室は「海辺の人々の生活」を展示。海辺にある行徳地域の近世における塩づくりと近代の海苔づくりの様子を中心に展示しています。
第3室は「水路と陸路」を展示。旧江戸川筋や佐倉道など、市川市にかかわる水路と陸路の利用のされ方に焦点を当てて紹介しています。
第4室は「台地の人々の生活」を展示。台地の畑で野菜や梨、谷津で米などを作ってきた人々の様子を、年中行事とともに紹介しています。
第5室は「郷土コーナー」。郷土市川にかかわる人物を紹介しています。現在は学校体育の草分けとして活躍した「坪井玄道」の業績と人柄を紹介しています。
- 第1室の「中世以降の市川」の全景。
- 市川の名高い寺社といえば“法華経寺”。 法華経寺と千葉氏をパネルで紹介。
- 第2室「海辺の人々の生活」。昔、市川の主産業のひとつであった 「塩づくり」を10分の1に縮尺したジオラマで再現。 写真は「笊(ざる)取り法」。
- リアルな「海苔採り」の様子。
- 海苔を台簀(だいす)に並べて海苔を乾燥させる作業を「台簀干し」という。
- 海苔をつくるのに使用した道具。
- 第3室「水路と陸路」の全景。
- 屏風に描かれている「笹屋」は、江戸時代から繫盛したうどん屋。 船着き場近くにあり、立ち寄る旅人も多かったという。 屏風の他に笹屋の看板の現物も展示されている。
- 第4室「台地の人々の生活」。 入口には、今でも続く、梨づくりについて展示。 現在は大町や大野町が梨づくりの中心地となっているが、 以前は真間から八幡周辺が中心地だった。 写真の下にある桶は梨を消毒するのに使用した道具。
- 実在した民家の一部を移築したもの。 間取り図を見ると、市川と下総地方では民家の間取りも異なることが分かる。
- 電気がないころ使われていた道具を展示。手前は大きなうす。
- 鍋や釜をかけて、下で火を焚いて煮炊きをする「竈(かまど)」。 現在では、旅情を誘う小道具として山間の宿などで見かけることの方が多いかも。
- 手前にあるのは、川や用水から田に水を入れるのに使われた「水車」。
- “辻切りの大蛇”。 災いや悪い病が村に侵入するのを防ぐために、 ワラで大蛇を作り村の入り口などにかけて無病息災を祈った。 地域により蛇の形は異なる。
- 稲刈りのスタイルと作業風景。昔はすべて手作業だった。
- 脱穀から収穫までに使う稲づくりの道具を展示。
- 正月用の神棚。
- 第5室「郷土コーナー」の全景。
テーマが変わる企画展も見どころが満載!
2階では企画展を開催。2016年9月13日から2017年2月3日の企画展のテーマは、「発見 体験 昔のくらし」。主に昭和の前半頃までに使われた衣・食・住に関する道具が展示されています。まるで、昭和時代にタイムスリップしたような気分になります。
昭和30年代の三種の神器は「白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫」。昭和40年代の新三種の神器は3Cとも呼ばれ「カラーテレビ・クーラー・車」。そして、平成15年のデジタル三種の神器は「液晶テレビ・DVDレコーダー・デジタルカメラ」。
企画展ではその一部が展示されていますが、時代の移り替わりが一目瞭然!
小学校の授業の一環として『昔のくらし体験学習』も行われています。実際に“蚊帳”の中に入ったり、わら草履をはいてみたり、また、火打石による火おこし体験など、この施設でしかできない貴重な体験に子どもたちも楽しみながら学習しているそうです。
同館を訪れたご年配の方たちは一様に微笑みながら昔を懐かしんでいました。親子で訪れて「昔の電話はこういうのだったんだよ」と、ダイヤル式の黒電話を指さしながら、親子の会話も弾んでいました。
- 2階フロアでは企画展を開催。蚊帳や物干し、天気予報の旗などがある。
- クーラーのない時代は窓を開けて蚊にさされないように 蚊帳の中に布団を敷いて寝たそうです。 ちゃぶ台や白黒テレビもある。
- 昔の小学校の様子を解説したパネル。
- “電気のあるくらし”のコーナー。
- これは、木の冷蔵庫!
- 木製の次に登場した冷蔵庫。
- 手回し式「ジェット洗濯機」。
- 手回しの次に登場したローラー絞り器付き洗濯機と2層式洗濯機。
- 昔の紙幣。
- “ファミコン”や“たまごっち”など、約20年前ごろに発売されたゲーム。
- 唐傘とダイヤル式電話。
- 室内にはクイズコーナーもある。 難易度2のクイズ、さて、これは何でしょう?
- 正解は「手回し計算機」。
- 難易度3のクイズ。さて、これは何に使うものでしょう? 知りたい人は同館へgo!
アクセスは電車の場合、北総鉄道北国分駅より徒歩約10分。市川駅・国府台駅より京成バスで北国分駅行き(市81系統)で「堀の内3丁目」下車、徒歩約5分。または、市川真間駅より京成バスで北国分駅行き(市43系統)で「堀の内3丁目」下車、徒歩約5分など。
【DATA】
市立市川歴史博物館
- 住所:市川市堀之内2-27-1
- 電話番号:047-373-6351
- 時間:9:00~16:30(入館は16:00まで)
- 料金:無料
- 駐車場:30台 ※中・大型バスは不可
- 休館日:毎週月曜日(祝日と重なった場合は翌日)・年末年始
- ホームページ:http://www.city.ichikawa.lg.jp/edu15/1111000005.html